Lyric

理由もわからず君をなくした真夜中に

泣き声を枕でごまかして

朝になって寝返りうち

君はいないのになぜか

「おはよう」って口が呟きたがってる

いつもよりやけに広く感じるベッドはさ

二人分の形を憶えてる

再び歩みはじめたちっぽけな人生が

昔の僕をまた想起させる

何かを変えなきゃ何もはじまらない

そんなこと口先でしか言えなくて

いつもは読めない

でも今日だけ読ませて

ひたすら大粒の雫を垂らしてる

百万ページ先も君の隣がよくて

隅にある挿絵の中で僕ら笑いあってるんだ

進めたページは二人を寄せ合いつづけ

溢れ出す夢物語を僕ら叶えあってくんだ

ふと君の料理を真似て作った真夜中に

懐かしい匂いで視界がぼやける

君と同じレシピそれなになぜか

何かが足りない不思議な味がした

君のいない日常はまだ少し寂しくて

ひたすら次のページを開けずに

立ち竦んでいた君なしじゃ生きれない

そんな弱音吐く今のおれってダサいよな

栞はさんだまま終わりにしないで

僕らの物語が滲んで消える

百万ページ先も君にいてほしかった

隅にある挿絵の中にもう僕らはいないんだ

進めたページは二人を別々の章へ

溢れ出す夢物語はそれでも叶えたいんだ

古びたベランダで眩しく萌えた花火も

君の鼻の上で融けてった雪粒も

嘘にだって思えてくるくらいに

幸せな時間だったから

百万ページ先も僕の隣にいてよ

僕らだから開けるページが途絶えるはずはないから

進めたページは僕らの宝物さ

溢れ出す夢物語を

百万ページ先も僕の隣にいてよ

隅にある挿絵の中で僕ら笑いあってるんだ

進めたページは僕らを寄せ合いつづけ

溢れ出す夢物語を僕ら叶えあってくんだ

君は僕が守るときめた一人の結末の人