Lyric

目覚めた時期には遅すぎて

夢か現実か分からないまま

叶わないはずと

解っていても

届かないこの手を伸ばしたんだ

愛した人さえも

水面に映る悪夢

美しく移りゆく光さえ

今も虚しく拒まれ

立ち去るアナタを見つめたあの場所

冷たい鏡に遮られたまま

明日が来なくても

全てを知りたかった僕は

今もこの場所で立ち尽くしたまま

サヨナラも言えず消えたアナタも

硝子越しに掻き消された

全てを壊して微笑む天使は

消えはしないまま

アナタを映した一枚の鏡に

幸せも虚しく隔てられたから

今度は誰かを失う前に

例え雨に打たれても

立ち去ったアナタを

追えなかった僕を

盲目の天使が包み込んで消えた

全てを知ろうと

無邪気に足掻いていたあの頃

あと少しだけ近付けたなら

離さない

もう二度と離さないから

もう一度だけでいい

この腕の中で微笑んでみせてよ