

ここ空いてる
そこじゃない
エアコンの風が届かない席
ふふっ
エアコンの風が届かない席
私だけが知っている
店の一番奥じゃなくて
窓際でもない
エアコンの風が届かない席
アイスコーヒーがゆっくり溶ける
誰にも教えたくないけど
なくなったらちょっと困る
近所のカフェのドアが開く
からん ころん
なじみの音
店員さんが水を置く
今日も暑いですねと笑う
入口近くは寒すぎる
窓際は西日が強い
だから私は
この席に座る
あっ
また空いてた
ラッキー
本を開く
眼鏡を置く
何もしない時間の準備
誰にも邪魔されない報告書
みたいな気持ち
エアコンの風が届かない席
私だけが知っている
コンセントもないし
景色も普通
だけどなぜかちょうどいい
エアコンの風が届かない席
長居なわけじゃないけれど
もう少しだけ
ここにいたいな
横のテーブルの会話
聞き取るつもりはないのに
旅行の話や
娘さんの就活
知らない誰かの日常が
ゆっくり流れていく
からん
ころん
また誰か来た
特別な席じゃない
ただの椅子かもしれない
でもたまには
居心地のいい場所を見つけた
それだけで嬉しい
エアコンの風が届かない席
今日も空いていてほっとする
お気に入りってこういうことかも
しれないと思った
エアコンの風が届かない席
アイスコーヒーの水が増える
そろそろ帰ろうかと思うたび
また一口飲んでしまう
レシートを畳む
本を閉じる
椅子を戻す
ドアが開く
明日もたぶん
あの席が空く
- Lyricist
MASAQUI
- Composer
MASAQUI
- Producer
MASAQUI
- Programming
MASAQUI

Listen to The Seat Where the Air Conditioning Never Reaches by MASAQUI
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The Seat Where the Air Conditioning Never Reaches
MASAQUI
The Seat Where the Air Conditioning Never Reaches is a diary style song about a favorite seat in a neighborhood cafe.
Nobody else seems to notice it, yet it feels strangely important. It is not the best view. It is not the most convenient place. It simply feels right.
Wrapped in gentle bossa nova sounds, the song celebrates the small discoveries and quiet comforts hidden in everyday life.
Nothing dramatic happens. But sometimes having a place that feels like your own can make an ordinary day a little better.



