林間のカンテラのジャケット写真

歌詞

林間のカンテラ

Akemi

東京の夜 窓を開ければ

生ぬるい風 カーテン揺らす

ふと蘇る 遠い夏の日

杉の匂いに 煙る山小屋

厚木の空が 低く唸った

日常(まち)を離れて 揺られたバスよ

消灯過ぎた 裏の炊事場

背伸びを覚えた 声が響いた

煤けた硝子(ホヤ) カンテラの火が

あなたの横顔 赤く照らした

名前の語尾を ふいに濁して

言葉を呑んだ 幼い夜よ

冷えた夜気に 擦りむいた膝

差し出された手 触れた指先

いつもの冗談 途切れたままで

砂利を踏みしめ 視線伏せたの

ふざけ合えた日は ここまでだった

名前をつけず 仕舞い込んだ熱

基地の爆音(おと)さえ 遠のくほどの

あの沈黙が 今の私よ

風に揺らめく カンテラの影

離せばいいのに 裾を掴んだ

引き返せない 時間の針を

見つめていたの 震える呼吸

首振り止めた 扇風機の先

遠い国道の 乾いたノイズ

冷めたグラスの 水滴(しずく)を指で

静かに拭って 夜明けを待つの

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

林間のカンテラのジャケット写真

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    林間のカンテラ

    Akemi

「林間のカンテラ」は、遠い夏の林間学校の夜に芽生えた感情を、名前をつけないまま仕舞い込んだ記憶として描いたミディアムテンポのシティポップ。
杉の匂いの立つ山小屋、消灯後の裏の炊事場、煤けたホヤ越しに揺れるカンテラの火、擦りむいた膝と差し出された手、そして踏みしめた砂利――日常だった爆音から切り離された山の夜が、同じ街の仲間を初めて一人の他者として浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、触れてしまえば昨日には戻れないと直感し、その熱に名前を与えないことを選んだ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の記憶、少年少女の境界線、部屋の夜風を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

離せばいいのに掴んでしまった裾、途切れたままの冗談、伏せた視線。
その夜の沈黙が、二十六歳の今の自分の芯になっている――そんな静かな自覚を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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