

白く凍った街のすみで
誰にも気づかれないまま
今日も影だけ伸びていく
灰色の息を飲み込んで
報われない日々の痛みが
足跡さえ薄くしても
胸の奥でまだかすかに
終わりじゃないと叫んでる
誰かの成果じゃなくて
触れられる今を守りたい
欠けたままの心にも
まだ灯る赤がある
寒空の下で咲いたさざんかみたいに
強くなんてなれなくても
誰のためじゃない明日を
自分のために選びたい
鮮やかに散るその瞬間まで
この過程こそが愛しいと言えるように
努力は無駄じゃないと
凍える空へ声を放つ
公園のすみで震えながら
それでも赤を広げる花のように
わたしもただ実を結びたい
誰でもなくわたしに届くため
冬の風が奪っても負けないように
灰色の日々を塗り替えていく
「あなたは美しい」と
胸を張って言えるように
そんな自分を愛せるまで
歩き続けていくんだ
さざんかのように赤く
わたしの生を咲かせたい
- 作詞者
臂りき
- 作曲者
臂りき
- プロデューサー
臂りき
- ベースギター
Hikiko
- ボーカル
Hikiko
- プログラミング
臂りき

臂りき の“さざんか”を
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