歌詞

足並みと朝日の掛け合いの始まりは

一日の始まりを告げにくる

今日はどんなワクワクあるのかな

白く染まる春の空を仰ぐ

草花をかき分けて進んだ足は

無意識に根を遮って 跡を描いた

朝日の照らす丘は

季節外れのゆきに

染められ 光り輝く

氷を溶かす声を優しさに見立てては

春の訪れを 願う

昼下がり 辺りを見渡すと曇り空

怪しい音も遠くに聞こえる

いつになれば桜は咲くのかと

ため息の声も くうに消えてる

雪玉を転がしながら歩く道も

明日には消え去ってゆく 儚い線路

夕日の笑顔を見る 湖を滑る影

落ちる日を背に 駆け出す

汚れた服を揺らし 明日への憧れを

語る声は煌めいて

寝床で聴く森の歌声は

まだ見ぬ桜の辿る産声

古から幻想に見た色を写す鏡に

私の声は聴こえますかと

尋ねるのも飽き飽きするほどの

月日が経ち、未だに

おとずれぬ春の姿を憂うだけ

朝日を砕く森は 桜の香りを吐き

丘は緑色になる

雪が解けた跡にも

いつかの道が残り

新しい息吹を魅せる