歌詞

冷たい瞳に照らされ

動き出す人の形は

鮮やかな夢を描いた

あの日から星のように

心揺らす 光に

儚い生は 影を落とす

叫ぶ声さえ 振り向かずに

月が照らす森の外れに

二つの影を見る

糸を辿る手は 紡ぐ音を線に起こし

記憶に立ち上がる

すぐ雨に消えることも知らずに

夜明けの空を見上げる

幾度も火の消えた瞳に

写る姿揺らぐ影

モノクロのフィルムを染め出す

眠る花は静かに

藍色の空薄く染める

水の音さえ凍る宵に

またたく星屑の光は

弧すら描かず飛ぶ！

手から落ちる火は

すぐひろわれ 鉢に戻る

焔の輝きは 紅を彩り虹を描く

何十年の時さえ

忘れるほど縛り付ける糸を

心から解く指は

短すぎる灯火のもの

恋の色した光は

虹彩を抜けて七色になる

手を伸ばし届くうちに

何度でも抱くわがままに

針のように刺す

うつつの出来事を見れず

まどろむ時の目に

映る景色前より狭くて

春の訪れを告げる

色に似てる声を

探して空に舞う

懐かしい薄紅の欠片が