

水門のそば 腰掛けた土手
風がかすめる 二人の隙間
川面を渡る 夜の湿り気
言葉を持たぬ 静かな時間(とき)よ
遠くで響く 低い重低音(ベース)
空を切り裂く 昔の記憶
天井を這う 灯を数えた夜
隣の熱が ゆっくり解く
真紅(あか)い閃光(ストロボ) 夜空を薙いで
あなたの瞳 白く浮かべる
重ねた指に 少し力を
込めてしまった 一秒の隙
火薬の匂い 運ぶ川風
土手に落ちゆく 燃えがらの赤
「綺麗だね」と 呟く声に
頷くだけで 視線外した
消えゆく光 残像の闇
終わりを知って 選ぶ始まり
誰のせいにも しないと決めた
真夏の風が 素肌を撫でる
二度目の閃光(ストロボ) 世界を染めて
影が重なる 砂利の坂道
引き返すには 遅すぎる熱
離せなくなった あなたの右手を
人波の中 歩き出す道
夜の幹線(ルート)へ 向かう足音
繋いだ指に 残った火照り
風の止み間に 消えずに続く
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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土手のストロボ
Akemi
「土手のストロボ」は、まだ名前のない関係が始まりへ傾く花火の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
多摩川沿いの土手、人混みから外れた水門のそば、川面を渡る夜の湿り気、火薬の匂いを運ぶ川風、そして閃光に白く浮かぶ横顔――一瞬ごとに世界を切り替える光が、言葉で繕う前の表情と指先を照らし出す。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、浮かれて始まりに酔うのではなく、この人と進む時間といつか来る終わりを丸ごと引き受けようとする大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の夜、川沿いの湿度感、人混みの外側にある二人きりの静けさを描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
「綺麗だね」に頷くだけで視線を外し、そのかわりに重ねた指へわずかな力を込める。
宣言も約束もないまま、誰のせいにもしないと決めて坂道を歩き出す――そんな覚悟としての始まりを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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