歌詞

あの頃の俺は ただ強がって

本当のことなんて言えなかった

「大丈夫」って言葉で隠した不安

全部君が見透かしてたんだな

バイト終わりの自転車二人乗り

「将来は？」って聞く君に

夢なんて曖昧なもんしかなくて

答えずに見てた 遠くの入道雲

手を伸ばしても届かない 君のその背中

後悔ってやつはいつも 遅れてやって来る

もう一度じゃなくていい ただ伝えたい

あの日の君を 俺はちゃんと好きだったってことを

季節が変わっても 街の匂いはそのままで

信号待ちの横顔に 君を探してる

「あの時こうしてれば」なんて

いまさら何の意味もないって わかってるのに

インスタ越しの君は 綺麗になってた

誰かの隣で 笑ってる

その笑顔に 俺はいない

でも それでいい それが現実

触れたら壊れそうな 儚い想い出が

今も胸の奥で 静かに光ってる

「幸せでいろよ」なんて強がりじゃなく

心から願ってる それが俺なりの愛

忘れることが前に進むことなら

俺はまだ 後ろ向きでもいい

だけどひとつだけ 君に言えるなら

あの夏の俺を 許してほしい

久しぶりの夏が来た 君のいない街で

風鈴の音が また胸を刺す

未熟だった俺を責めることもなく

黙って笑ってた君を思い出す

もう戻れないって わかってるけど

心のどこかで まだ名前を呼んでる

後悔と感謝の狭間で

生きてくよ 君と過ごした夏を抱えて

もしも君が 誰かに涙を見せる日が来たら

この空の下から そっと祈ってる

次の恋が どうか君を

本当の意味で 笑わせてくれますよう