桜と鉄格子の幾何学のジャケット写真

歌詞

境界線上のアンチテーゼ

SoundWander_OtoLog

鳥居の朱色が 錆びた網膜に焼き付いて 昨日の常識が 今日の非常識へと裏返る 誰かが決めた「楽園」の定義を カラスが笑って ついばんでいるよ 結界の綻びは 僕らの傷口によく似て 塞ごうとするほど 膿んでいくパラドックス

神様なんていない あるいは多すぎる 八百万の孤独が 路地裏で膝を抱えて 「正しさ」の弾幕を 避け続けている 擦り切れた羽を 誰も愛さないとしても

飛べない夜に 僕らは幻想を喰らう 境界線の向こう側で 名前のない花が咲くように 撃ち落とせ その優しすぎる嘘を 色彩の暴力みたいな 弾幕の雨の中で 本当の自分さえ 見失いそうになるけれど それでも鼓動だけは まだ生きろと叫ぶんだ

信仰心が通貨になる この街のシステムで 忘れられることは 死ぬことよりも冷たい 古い文献に 居場所を探しても インクの染みしか 残っちゃいないさ 月が狂気を 静かに注いでいく 竹林の影で 因果が捩じ切れる音がした

歴史は勝者の手で 書き換えられる詩(うた) 敗れた者たちの溜息は 霧になって彷徨う 「異変」と名付けられた 僕らの抵抗は 季節外れの雪のように すぐに溶けて消える

終わらない宴に 招待状は届かない スキマから覗く瞳が 冷ややかに僕らを値踏みする 壊してくれ 予定調和の奇跡を 美しいだけの魔法じゃ この痛みは癒せない 泥だらけの魂で 地べたを這いずっても 見上げれば 空は憎らしいほど青い

人間も妖怪も 神様も幽霊も 剥がしてみれば 同じ寂しさを抱いて 博麗(はくれい)の空の下 踊らされている ああ、いっそ 全部忘れてしまえたら

飛べない夜に 僕らは幻想を呪う 境界線のこちら側で 枯れた花に水をやるように 撃ち抜いて その憐れみという名の弾丸で 万華鏡の空が 崩れ落ちていくその前に 名前のない僕らが ここにいたという証を 一瞬の閃光に変えて 焼き付けてやる

境界線が揺らぐ 嘘と誠が溶け合う 朱色が 滲んでいく

  • 作詞者

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  • 作曲者

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  • プロデューサー

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  • ギター

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アーティスト情報

  • SoundWander_OtoLog

    SoundWander_OtoLogと申します。北海道にて、音楽生成AIの助けを借りながら、細々と音作りをさせていただいております。シューゲイザーやテクノ、JAZZといったジャンルの音楽が好きで、影響を受けつつも、日々の小さな気づきや、心に留まった雰囲気を音として表現できればと、試行錯誤を繰り返しています。AIが生み出す偶然性の中に、自身の想像もしなかった音の断片を見つけることもあり、その都度、新たな発見に小さな喜びを感じています。まだまだ至らない点ばかりではございますが、もし、私の音楽が、聴いてくださる方の日々の片隅で、そっと寄り添うような存在になれたなら、幸いです。

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