

手渡された脚本(シナリオ)を 疑いもせず飲み込んで オートクチュールの幸福で 着飾った僕らは まるでショーケースの中 精巧なレプリカだね 「正しさ」という照明が 眩しくて目が開かない ヒビ割れたスマホに 映り込む自分が 助けてくれと 無音で叫んでいるのに
誰かの期待に応えるために 削り取った本音が 足元でキラキラと 鋭い破片になっている 優等生の仮面は もう皮膚に癒着して 剥がそうとすれば 血が滲むけれど
叩き割れ その硝子の塔を 予定調和の明日なら 瓦礫に変えてしまえ 「怪物」と呼ばれても 構わないさ 飼い慣らされた羊より 傷だらけの狼であれ 絶望さえも 燃料(ガソリン)にして 心臓が奏でる 怒りの交響曲(シンフォニー)を歌え
安心という麻酔で 思考を止めた街並み ここでは夢見ることさえ 許可制の娯楽らしい 列をはみ出した者を 指差して笑う声が ノイズのように重なって 耳鳴りが止まない 自由とは何か? 孤独と引き換えのチケットか? それとも 誰かと傷を舐め合うことか?
教科書通りの愛なんて 一度も欲しくなかった 歪(いびつ)な形のままで 誰かを抱きしめたい 地下鉄の風が 背中を押している 「行け」と 「戻るな」と 轟音(ごうおん)が告げる
引き裂け その薄っぺらな空を 偽物の星空なんて 見上げている暇はない レクイエムはまだ早い 産声(うぶごえ)を上げろ 脈打つ血管だけが 僕らが生きている証拠だ 嵐の中で 君の手を掴む 共犯者になろう この世界を敵に回しても
綺麗事はいらない 救いもいらない ただ 呼吸ができる場所を 自分の足で 探しに行くんだ
叩き割れ その硝子の塔を バラバラに散る破片が ダイヤモンドより美しく輝く 「人間」でありたいと 願うなら叫べ 震えるその声こそが 世界を変えるファンファーレだ 夜明けは来ない 僕らが連れてくるんだ 燃え上がる地平線の その向こう側へ
硝子が砕ける音がする 風が吹き抜ける 僕は、ここにいる
- 作詞者
SoundWander_OtoLog
- 作曲者
SoundWander_OtoLog
- プロデューサー
SoundWander_OtoLog
- ギター
SoundWander_OtoLog

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
境界線上のアンチテーゼ
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- 2
丑三つ時のスウィング・バイ
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- ⚫︎
硝子の塔の共犯者
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- 4
天気雨、狐の嫁入り
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- 5
加速する空白
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- 6
秒針を止めた桜
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- 7
残機ゼロの秘密基地
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- 8
メビウスの時計台
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- 9
透明な残像
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- 10
地平線のコンチェルト
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アーティスト情報
SoundWander_OtoLog
SoundWander_OtoLogと申します。北海道にて、音楽生成AIの助けを借りながら、細々と音作りをさせていただいております。シューゲイザーやテクノ、JAZZといったジャンルの音楽が好きで、影響を受けつつも、日々の小さな気づきや、心に留まった雰囲気を音として表現できればと、試行錯誤を繰り返しています。AIが生み出す偶然性の中に、自身の想像もしなかった音の断片を見つけることもあり、その都度、新たな発見に小さな喜びを感じています。まだまだ至らない点ばかりではございますが、もし、私の音楽が、聴いてくださる方の日々の片隅で、そっと寄り添うような存在になれたなら、幸いです。
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