千年後の僕らものジャケット写真

歌詞

夜、焚き火のそば

ユキニフル

焚き火に枯れ枝をくべる。服は木に吊るした。

水に浸かって濡れた服はまだ乾かない。

垂れる水滴を眺めながら、携帯食料を少しだけ炙ってから口にする。

味が良くなるわけじゃない。ただ、体を温めたかった。

乗ったことのないボートで川を渡ろうとしたのは間違いだった。

岸まで近づいたとき、返す波に飲まれて転覆してしまった。

どうにか落ち着けるところまで歩いてきて、身体を休めている。

ザックから通信機を取り出す。壊れてないといいけれど。

ノラエに発信する。

発信音は鳴った。ノラエは応答しない。

捜索隊に入って間もないころ、ノラエがわたしにくれた通信機。

発信中の音色を口ずさもうとしてみる。

うまく歌えないけど、気が紛れる。

  • 作詞

    宏川 露之

  • 作曲

    ein himinn

千年後の僕らものジャケット写真

ユキニフル の“夜、焚き火のそば”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

あなたにとっては、ずっと遠い未来の彼方。草木はビルの壁を覆い、都市の骨組みは朽ち果てて、風は絶え間ない悲嘆を繰り返していた
雨の強い日には、街路は水しぶきを上げ、この街に、この世界にあったはずの物語の足跡を洗い流そうとしていた──。

終わりを迎えた世界で旅を続ける少女、ミゾハ。はるか昔に世界から失われた「物語」を探す捜索隊の一員として、同じ捜索隊の少年ノラエと、互いに通信機で励まし合いながら目的地を目指していた。彼らが旅の最後に見つける答えとは……。

全編を通じて朗読と音楽により物語世界が繰り広げられる、ユキニフル初の朗読音楽劇。

アーティスト情報

"