歌詞

天破る雷の気まぐれ

街頭に集う野次馬の人いきれ

痛烈な日射しが去って

冷たい水が地肌を叩く

夕立ち去り発つパレードの衣擦れ

広場で見送る老婆の咽ぶ声

遠ざかる僧たちの朗唱

遍く響く夕闇を浸す

汪溢する総体

汪溢する往来

宵闇揺らすパレードのドラムライン

供物の一部拐い去るドラ猫

詠唱を続ける老僧

蠢く渦は河べりを進む

広場に戻り祭事は幕切れ

切り花添える群衆も立ち消え

丁重に頭垂る老僧

滲む朝焼け眺める半月

汪溢する総体

汪溢する往来