Lyric

朝焼けに弁解を認めさせて

手にとれそうな三日月を

もう少し宙に浮かべよう

地響きに似た鼓動

降り積もる間に

滑り落ちる記憶

温もりを感じる

手を振って終わらせた夜を

奏でて満たされる歌

途切れないように

隠している意味を

失くさないように

増幅する報復

空っぽになったら

腑掻き出されて

綿を詰めてくれる

目も合わせずに

俯いていたら

いつすり替わっても

気づけないよ

線に沿って折り返す夜を

忘れて逃げ出した朝

擦り切れそうに

振り絞る声を

隠さないで

手をとって巡り来る影を

駆け抜けて宥めている瞳

振り切られそうで

追いかける素手で

見つめないように

増幅して幸福

見つめないで

降伏して眼福

増幅して満福