Kazeutauhini Front Cover

Lyric

Kazeutauhini

chigo

風が揺らすのは一輪の音

波紋を広げるように

はなびらを降らせたその木の向こう

もうそこにあなたはいない

風に飛ばすべきこの想いは

強い根を硬く張り巡らせ

引き抜こうにも力が足りず

もう何億年も心に

季節が廻れば今年もまた

変わらずに蕾を作れると

見栄にも似た希望を掲げ

もう何兆年もここに

何度も同じ夢を見て

何度も同じ未来辿って

そして同じ最期を知る

目も当てられないような明日を知る

絶望の淵に溜まる涙も

吸い込むような太陽が出てきて

目の前を照らしたりするから

こんな世界も綺麗に見えてしまうよ

「光はない」と、「夢は嘘だ」と、

「あきらめよう」と言い聞かせながら

それでもあなたを待ってる

また明日もここで

はらり また降り注ぐ

数えきれないほどはなびらが散る

はらり また舞い踊る

木漏れ日と一緒に地面へ落ちる

瞳に映し出される

今日はこんなにも綺麗なのに

この目は昨日を見ようとする

あなたの声を思い出せなくなるまで

何度も同じ夢を見て

何度も同じ未来願って

そして分かった、ここにあるのは

目も当てられないような明日だから

絶望の淵で流す涙を

吸い込むように太陽が笑って

心臓をあたためるせいで

こんな景色も嫌いになれはしないよ

叶わないこと、届かないこと、

「本当」のことを目の前にしながら

それでも答えは同じ

あと何光年過ぎても

この想いを抱えてあなたを待ってる

また明日も、きっと

  • Lyricist

    chigo

  • Composer

    chigo

Kazeutauhini Front Cover

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    Kazeutauhini

    chigo

Artist Profile

  • chigo

    2002年生まれ、京都出身の作曲家・編曲家・歌手。4歳の頃からピアノ、14歳の頃からiPhoneのGarageBandで作曲を始める。 主にピアノを中心とするサウンドで、ポップな音楽を制作。 現在京都市立芸術大学に在学中で、クラシック和声法などの作曲を専門に学んでいる。

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