

坂道の先を
誰かが歩いていた
追いかけるほどじゃない
離れているわけでもない
夕方の光が
街をゆっくり染めていく
名前も知らない風が
横を通り過ぎた
足音だけが
静かに続いていた
背中は
何も語らない
それなのに
不思議なくらい
安心できた
遠くの信号が変わる
街は少しずつ夜になる
帰る人も
急ぐ人も
みんな違う方向へ進んでいく
だけど
今だけは
同じ景色を見ていた
振り返らないことが
冷たいわけじゃない
前を向いているから
見えなくなるものもある
そのことを
少しだけ理解した
坂道は続いていた
どこへ向かうのかは
わからなかった
それでも
歩く速さだけは
自然と揃っていた
背中は
人の形をした
道しるべだった
追いつくためじゃなく
見失わないために
夕方は
静かに夜へ変わる
街の灯りが増えるたび
影は少し薄くなる
背中は
別れの景色じゃなく
続いていく景色だった
何も言わないまま
前を歩いていた
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

YOHAKU の“背中”を
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