Lyric

静寂（しじま）のなかに落ちる　一粒の祈り

誰にも届かず　ただ宙（そら）に消えていく

忘れられた約束が　夢の残骸に変わる夜

私はまだ　ここで待っている

眠れる森の深く　声なき祈りが舞い

歪（ゆが）んだ月が照らす　色褪せた記憶たち

影を連れて歩いた　孤独の輪舞（ロンド）のなか

閉じた心に咲いたのは　七色に染まる鎖

白銀の時を越えて　彷徨（さまよ）う羽根のように

砕けた夢の残骸（ざんがい）　静かに抱きしめていた

錆びた扉の向こうで　名もなき歌が響く

あなたが残した光　それだけが私を繋ぐ

終焉（しゅうえん）の鐘が鳴る　滅びへ向かう空に

最後の願いをこめて　私は声を放つ

「消えることが終わりじゃない」

その言葉が導く方へ

七色の鎖は　今、未来を編んでいく

嗚呼　断ち切れぬ運命の糸よ

闇も痛みも　私の一部

たとえ孤独に包まれても

この色で　世界を照らす

風が囁く　目覚めの歌

空の果てに響く

虹色の鎖が解けるとき

私は　私に還る