好きと折るのジャケット写真

歌詞

好きと折る

千樹 奏

即席の愛に入り浸り

思い思いの茹だる朝

伝えたい言葉たちをミュートして

変わらないよね 変われやしないね

傷を舐めあう愚か者

すれ違って、また眠る

いつだって鍵を開けるくらいには

いい子にしていたのにな

くらげのあなたを

骨抜きにしたいのです

お揃いで使った小さな重りに

生ぬるいこのワンルーム

静けさで濁ってく

ねえ 苦しそうな瞼にキスを

こんなこと誰にでもするから

バイバイ 冷えきった猫背に

染み付いた甘ったるい薔薇と缶ビールの匂い

決して癒えないまがい物

微熱が鼓膜を撫でる

囁いた声でそっと抱き締めて

離さないでね

袖返す夜に縋るほど切ない胸が

戻れないと告げたのだ

唇が覚えていた

いたいけな得も言えぬその嘘も

大海を知らぬまま生きたら

どんな夢に眠るのでしょう?

心だけ返してよ

乾く喉に淡い記憶

欲張りスカイブルー

目に入れて痛くないなんて強がるけど

慣れない前髪を切ってチクリとした

あなたの影ちらついて

お揃いで使った小さな重りに

生ぬるいこのワンルーム

静けさで濁ってく

ねえ 苦しそうな瞼にキスを

こんなこと誰にでもするから

バイバイ 冷えきった猫背に

染み付いた甘ったるい薔薇と缶ビール

隙間を埋める一瞬の熱情

ドアに鍵をかけてしまったのだ

いずれ迫るお別れ

「もう会えないの」も「いたいよ」の声も

こんなこと誰にでもするなら

最低な夜にしよう 二人

繰り返し喘ぐ摩耗

こぼれ落ちてしまうなら

泣かないで欲しいのです

わかりきってしまうから

  • 作詞

    千樹 奏

  • 作曲

    千樹 奏

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