川の音は夏の頃 歴史ある小さな蒸溜所
ウイスキーの香りはもう 生活の香りさ
いつごろからか知らぬが 庭に並んだ空樽の
決まって右から二番目 その猫は夢を見る
しばらく見ないと思えば 得意げにネズミを捕り
その猫は実に猫らしく 自分の居場所を知ってる
方々へ伸びる毛並みは 鮮やかな麦の色
長い月日が流れど 猫はいつでも樽の上
決まって右から二番目 その他はネズミ捕り
職人たちは知ってる 樽の中の酒のように
変わらないようで確かに 日々は深みを増すよ
しばらく見ないと思えば 二度と会えることはなく
その猫は実に猫らしく 自分の居場所を知ってる
方々へ伸びる毛並みは 鮮やかな麦の色
酒をつげば蘇る 飴色の記憶を浮かべ
職人たちはゆっくり 思い出を飲み干す
いつのまにやら見知らぬ 小さな猫が住み着いて
我が物顔で寝転ぶ 二番目の樽の上
物語は続くよ
- 作詞
あべダイヤモンド
- 作曲
fuu
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- 1
ジェイミー
fuu
- 2
My foolish Heart
fuu
- 3
パパ
fuu
- 4
月と獏
fuu
- 5
a week
fuu
- 6
らくだとペンギン
fuu
- 7
生まれた日から
fuu
- 8
ノラネズミ
fuu
- 9
Drumsme
fuu
- 10
君とダンスがしたい
fuu
- 11
鶴のおんがえし
fuu
- ⚫︎
麦と猫
fuu
- 13
マキアート
fuu
「親が自分を産んだ歳に追いついて、世界のからくりが少しずつわかってきた。大人は歳をとった子供だった。生きている限りずっと未完成な生き物だった。だから私はいつまでも自由に、未完成な生き物たちの物語を作り続けていきたい」
本作の収録曲は、fuu自身のキャラクターを投影したかのように、優しさも哀しさも、ひょうきんさも毒味も持ち合わせている。全てを聴いたあとには映画を見たような充実感と、心地良い脱力感を得られるだろう。
アーティスト情報
fuu
千葉県出身のシンガーソングライター。中学生から作詞・作曲活動をはじめ、大学でDTMやメディア音楽を専攻。会社員となってからも、1年間のイギリス生活を経験し、ストリートライブを行いながら音楽活動を続けてきた。ボサノバやフレンチポップスの雰囲気をもったオリジナルソングは、まるで異国を浮遊するかのような、優しくてどこか哀しい独自の世界観を醸し出している。
Bless Records Tokyo