Lyric

時間が戻らないから

僕らは思い出に浸る

君が戻らないから

痛みが代わりに居続ける

それぞれ歩いた道が

僕たちを形作る

それに惹かれ合ったから

僕らは過去を否定できない

どうしたって

丸めた紙のようになった君の心は

元には戻せないんだ

どうやって

君と僕はこの世の中を

生きられるかな

例えば

魔法が使えたら

君を傷つける

全てをこの世から掻き消して

それで僕も一緒に消されたって

全然構わない！

時間が戻せたら

君の辛い過去まで

僕が走って会いに行く

君が受ける全てを代わりに受けて

死んじまっても構わないさ！

君が笑っている顔が

白百合みたいに揺れた

君が泣いている顔が

ガラス細工のように割れた

「明日は何をしようか」

そんな小さな約束

積み重ねることこそが

儚い延命措置

あの日だって

泣いた君を僕は無力に抱き締めていた

空いた穴を埋められず

どうやって

君と僕はこの世の中を

生きられるかな

例えば

2人で暮らせたら

君の辛い過去など

吹き飛ばすほど愛し合って

それで君以外を全部失っても

全然構わない！

君が知らない人と幸せになるなら

それでもいいと思っていた

君が君でいられる時間は少ない

心から愛してたんだ

明日に希望はないからさ

今日を変えようぜ

針がいくつ進んでも

治せないものもあるんだ

この歌が届くかな

それまで君は息をしているかな

世界を少しでも良く出来るかな

魔法は使えないし

時間は戻らない

持たざる僕は月夜を行く

優しい君が怯えない居場所が

ここには必要で

それが手遅れでも

綺麗事でも

何もなくなってしまったとしても

この後の誰かは救えるように

2人の歌を残したんだ