

この中身などとうに一つで
羽などなくとも、風に食べられてしまう
本は何冊か借りていたが
誰に返せばいいかわからない
ゆくえしらず
あの娘はどこへ
わたしはここで
風を待っている
肌寒くなる
気がするから
あの娘も、わたしも
袖を長くする
あ、四隅で束ねてみて
少しは楽になる
肺が冷たくて浅くする呼吸
麦さえ、こがねを隠している
あしの裏や腕のきずが
気づいたら赤から桃色になった
好きな男の子も、
あの娘の家も、羽も
灼けたり刺さったりして
太陽に手を這わせて
そうするだけなの
「神託を以て救いなさい」
ねえわたし、パン屋になりたい
ゆくえしらず
あの娘はどこへ
わたしはここで
君を待っている
朝、寒くなると
眼も白む
夢明け、ぬくもり
抱き留めれない
あ、さっきの、束ねてみた?
このまま運んじゃおう
あの娘に会えないの
羽も戻らないよ
立派な夢もないよ
でも、なんにもいらないの
いなくならないで
袖の無い服
買わなくては
さもなくば、春には間に合わない
- 作詞者
姫野
- 作曲者
姫野
- プロデューサー
姫野
- ギター
姫野
- ピアノ
姫野

姫野 の“クーゲル星は春”を
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