歌詞

白いユニフォーム 着るその日まで

誰も知らない 夜明けのグラウンド

父が黙って 磨いてくれたスパイク

母の弁当 まだ温かい

「お前ならできる」と 先生がくれた

あの日の言葉 今も胸に

叶わなかった 先輩の夢を

この背中で 運んでる

走れ あの約束の場所へ

涙を隠した笑顔に届け

空に舞う土埃 光る汗

誰かの青春を 背負って立つ

怪我で倒れた あの夏の日

病室まで 見舞いに来たチームメイト

「代わりに勝つから」 握った手の温もり

消えかけた炎 また灯した

「負けるなよ」と 届く声

コロナで散った あの花の分まで

見上げた雲 突き抜けるよ

僕らは もう迷わない

叫べ！ 約束の場所へ

監督の涙 母さんの祈り

土になじんだ あの日の誓い

貫け！ この一瞬

消えかけた夢 よみがえらせて

スタンドに 花が咲く

あのグラウンドで誓ったんだ

消えない絆 仲間との約束

ライバルも今は 同じ空見上げてる

「行けよ」って声が 風に乗る

雨に濡れたユニフォーム

母が洗ってくれたあの日

「負けたっていいんだよ」って

父の声 震えてた

もしも負けても この場所に立てたこと

全ての人に ありがとうを

君がくれた 小さな勇気が

今 大きな翼になる

飛べ 約束の場所へ

応援席の あの笑顔へ

金色の夕陽 染まる六甲山

誰かの人生を 照らしてる

甲子園の風 頬を伝う

これは 僕らの物語じゃない

支えてくれた 全ての人へ

「ありがとう」の 軌跡