

まっしろな キャンパス。
今日も ひかりだけが おちている。
ぼくは なにもしない。
……でも なにかが うずく。
えんぴつが ある。
さわれば こわれそうで。
てを のばせない。
白のなかで 息をひそめる。
ぼくのなかの ざわめきが、
すこしだけ うごいた。
まわりが かいてる。
線が はしる。
いいな って思って、
すぐに いやになる。
心が ふらつく。
やりたいのに、できない。
誰かに見られたくないのに、見てほしい。
かきたい。
でも かけない。
その矛盾で 胸が鳴る。
ためしに かいてみた。
線が ふるえた。
紙が 呼吸した。
まちがってても いい。
これが ぼくの 白だ。
だれかの きらいな色でも、
ぼくには きれいに見えた。
きょうは かけなかった。
でも、いつかは かけるひが くる。
そのままで いいよ。
いまは この 白を みていたい。
なにもしていないのに、
こころが うごいている。
それで じゅうぶん いきてる。
- 作詞者
なると金時
- 作曲者
なると金時
- プロデューサー
なると金時
- プログラミング
なると金時

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キャンパス
なると金時
静寂の中で、心だけが動いている。
何も描けない日も、確かに息をしている。
『キャンパス – 無のパンク』は、
音を鳴らすことよりも「止まる勇気」を描いた作品。
ざらついた空気、鉛筆の音、呼吸のリズム。
何も起きない3分が、
なぜか一番“生きている”ように感じる——。
静かに揺れるZ世代の心に寄り添う、
「無の中のエモーション・パンク」。
アーティスト情報
なると金時
なると金時 青春パンクの衝動とLo-fiサウンドの静かな熱を融合。 “ふざけながら本気で生きる”をテーマに、日常の怒りや寂しさ、そして笑いを、ノイズと余白で描き出す。
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