

振り返れば
なんてことはない
お別れとはお別れできない
揺れる陽炎睨みつけては
国道沿いの大気を吸って吐いた
クロスステッチで編まれた
水色の彼女は今日も変わらず綺麗で
僕だけ歳を取っていく
名付けられない悲しみだけ
埋まらない綻びだけ
背中合わせで立ってる
悲しみに終わりはないけど
心は空っぽだけど
それで良いって君は言う
心にもない分かったフリは
趣味の悪い香水みたいで
その香りを払って走っては
気がついたら
一人になってた
歩道橋を渡って考えた
セピア色の街は
過ぎ去って夕日に消えた
細長い影だけ残して
触れたくない過去も思い出も
バラバラの心さえ
連れて日常は続く
君の顔も声も名前も
忘れていたと気づいた
それでいいって君は言う
通り雨が今止んで
あなたの声が消えて
風は夏の匂いがして
冷たい都会の喧騒
優しいあなたの嘘
くだらない話がしたいんだ
埃っぽいあの部屋で
夜明けから日暮れまで
- 作詞者
小森敬太
- 作曲者
小森敬太
- プロデューサー
小森敬太
- ギター
小森敬太
- ベースギター
小森敬太
- ボーカル
小森敬太
- ソングライター
小森敬太

peal の“通り雨”を
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