歌詞

寿命がきて寝たきりになった大富豪の死に際のセリフ

『アゥア アウァ money』

だらんと垂れた指先　次の瞬間聞こえる声

『いい気味だ』

『欲張りめ』

『自業自得だ』

莫大な財産に群がるコバエがうっとうしい

弁護士が淡々と遺言状読み上げる

私の死について触れられるのはただ一人

その名は『傷を受ける治療者』

私自身の中に住む

神風特攻隊長の天国への扉を開く呪文

『メーデーメーデーママ』

神経質な筆遣いで書かれた最後の手紙

『親愛なる母上様、どうかお元気で。』

人はその生涯を一枚の絵に終える

その展覧会場の入り口を探し続ける人がいる

数十年後嵐の夜　一人の老婆が夢の中

口元を歪めるんだ どうやら笑ったらしい

母親の愛についての説明書は

いつの時代も息子の十字架の下

一枚の絵と共に眠る