歌詞

田んぼ道に長い影と

白と紺のセーラー服

自転車押し歩いていた

町のチャイム 急かす

夏期講習 続く毎日は

夏の刺激なく味気ない

やりたいことならやっておけと

人は言うけど…

何かが違う

理想と違う

どうする？未来

あの夏のように先も考えず

心のままの日々 懐かしい

自分の気持ちさえ曖昧なもやの中

手さぐり探し中

甘夏のようにほろ苦くにじむ

切ない気持ち味わい

噛み締めて大人になる

進路調査書 うまらない文字

「好きなことをしてみれば？」と

友の言葉分かるけれど

腑に落ちない放課後

先に夢へと進む周りに焦らず

ふさわしい時と出会い 待っている

その涙 わずか届かず下り電車

静かに決意した幼い瞳

夢中に燃えていた炎 たぐり寄せて

再び夢を見る

その記憶 辿る鼓動 導かれ

自分に近付く

いつか見つけたい未来図

晴れ渡った空の輪郭

差し込む光 吸い込む空気

いつもの道 より一層

美しく思えた日暮れ前

心変われば新しい世界線

この夏に会えた約束の私

立ちこぎで帰る 追い風 背中に

ふり返れば全て愛おしい思い出

等身大で 感じるまま走る

甘夏のようにほろ苦く淡く

忘れないように

この胸刻んで大人になる

顔出した太陽

らしさに気付く

ジュワッと弾けた

未来の味がした