歌詞

二人で遊んだ　お堀のそば

泥んこになって　笑い転げた

「大きくなったら　君を守るよ」

照れた顔で　あなたが言ったね

やがて城の門　重く閉まって

名を呼ぶ声は　空に消えた

私ひとり　町に残されて

あなたの背中　遠くなる

戦いの風に吹かれ

あなたは主人となった

私を見る　その眼差しも

周りの目を　気にしてた

籠城の恋は　砦の中

叫んでも届かぬ　想いが燃える

鎧も　名誉も　いらないから

あなたが笑えば　それでいい

たとえこの身が　追われても

手を取り逃げて　愛に生きよう

小さな約束　今　本当になる

壁を破る　恋の矢

月だけが知ってる　夜の秘密

袖を掴んで　泣いたあの日

「君のために　国を守る」

そう言ったあなたが　遠くなる

城の灯りが　眩しすぎて

私の願い　照らし出すけど

怖い顔した　人の目が

二人を裂こうとしてた

偽物の誇りより

本当の温もりを

君の胸で　泣きたいだけ

誰にも　奪わせない

籠城の恋は　火を灯して

閉ざされた門に　希望を描く

「君を選ぶ」と　剣を捨てた

あの日のあなたに　戻るように

私もすべて　捨てていこう

名前も　姿も　過去の日々も

ただ一つの愛　命に代えて

壁を越えて　生きていこう

欠けた夜道に　月が笑った

駆け抜ける足音　二人のお祝い

追手の声も　風に紛れて

抱き合った夜　草の上

籠城の恋は　自由の歌

誰にも縛れぬ　愛がここにある

生まれ変わっても　また君を選ぶ

壁を越えて　また会おう

泣いた季節も　失くした日も

二人であれば　すべて宝

愛に生きると　誓った夜に

籠城の恋は　永遠に咲く