永遠に続くのは
あの夏の記憶
思いでを辿る旅
埃たつ田舎道
金網の向こうには
50メートルプール
人魚みたいに跳ねた
きみはもういない
きみがいたころに
気づけばよかった
きみがいたころに
きみがいた場所に
きみがいたころの
ぼくでいたかった
取り返しのつかない
あの夏の記憶
絡みあって乱れて
わき立つ入道雲
鉄条網の向こうには
灼けてただれたレール
陽炎が揺らめいた
きみはもういない
きみがいたころに
戻れりゃよかった
きみがいたころに
きみがいた場所に
きみがいたころの
ぼくが好きだった
雨、雨、雨
雨、雨、雨
永遠を刻むのは
あの夏の記憶
豊かさを選ぶたび
後ろめたく思う
夕立そして雷鳴
心の臓をつらぬいた衝撃
リストから除外された
きみはもういない
きみがいたころに
気づけばよかった
きみがいたころに
きみがいた場所に
きみがいたころの
おもかげ抱きしめ
雨、雨、雨
雨、雨、雨
雨、雨、雨
- 作詞
岩下啓亮 Sardine
- 作曲
岩下啓亮 Sardine
- レコーディングエンジニア
岩下啓亮 Sardine
- グラフィックデザイン
岩下啓亮 Sardine, Kisakino Mina
- ギター
岩下啓亮 Sardine
- ボーカル
岩下啓亮 Sardine
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夏の記憶 (アコースティックバージョン)
岩下啓亮 Sardine
私は今年に入って、過去に録音した音源を発掘し、岩下啓亮Sardineとして、7枚のアルバムと1枚のシングルをリリースしました。もう残りは出すまいと思っていましたが、選に漏れた曲の中から、これは紹介するに値するのではないかと思った楽曲を発表したいと思いました。
この「夏の記憶」は、録音した当時、いつかきちんとアレンジようと考えて、とりあえずスケッチしたものですが、その「いつか」は永遠に来ないと悟り、それなら忘れないうちに早く出してしまおうと決心した次第です。
私に残された時間はあまりありません。出し惜しみせずに、誰もがいつでも聞ける形にしておこうと思います。
アーティスト情報
岩下啓亮 Sardine
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。1985年から2002年までの18年間で、ひとり多重録音した楽曲を約150曲発掘しました。これらを厳選し、2024年に順次リリースしています。 1. アンソロジー『Catchy 22』を2月24日に配信。2. アンソロジー第二集『鰯の告白』を3月23日に配信。 3. 社会派の作品集『21世紀のプロテストソング』を4月27日に配信。 4. ピアノの弾き語りによる『50 / 50』を5月24日に配信。 5. 青春のエレポップ『Everything / Nothing』を6月23日に配信。 6. 抒情歌集『離してはいけない』を7月15日に配信。 7. 拾遺集『Cut 'N' Paste』を8月10日に配信。 8. ラブソングに挑戦した『変身』を11月16日に配信。ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。鰯の歌どもを、ぜひお聞きください。
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