この世の冥利を悟ったそんな気がした朝に
飲み込みきった思いで満腹になっていた
盲目のまま砂漠を歩き疲れた夜に
ひとり流した涙で喉が乾ききっていた
いつでもずっとそうだった
消えて無くなりそうな境界線
掠れて消えそうなインクを
必死になぞっていた
この街を抜け出して
未だ見ぬ夜の向こうへ
見慣れきった景色を彩る透明なレンズ
苛立ちを吐き出して
絶望のその向こうへ
日常に惜別を告げ去る五月雨の夜
茜さす夕暮れさえ所詮雲の切れ間
通り雨はいつだって真上に留まった
過ぎ去っていった毎日も
いわば切れかかってた生命線
一色欠けた色鉛筆は
だれも気にすることはない
ありふれた言葉では
言い切れぬその向こうへ
雨音で目が覚めた深夜の聡明なワルツ
永遠を諦めて
地平線の果てまで
感情に絶縁を告げ去る旅立ちの夜
夜行列車の窓には隣町の薄明かり
今日も明日も明後日も探す幻の行方
- Lyricist
Masakazu Sakata
- Composer
Masakazu Sakata
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Night Train
too late to die