未明、陽を求めて。のジャケット写真

歌詞

未明、陽を求めて。

鈴湯

永遠の恋 求めるように

燃ゆる火よ 塵となり地に帰すまで 進め

閉ざした宵闇に 一人棲まう

伸ばした手の先も見えないまま

深い藍色の空 暁のあたたかさ 求め彷徨い

踏み出す 未明の時

それは小さき焔のように

それは優しく柔らかな泥のように

祝福で満たして 壊した

走り出す 夜を超えて

迷わない戻らない 振り向きはしない

この道は永遠の愛を乞う

行く先が薄明の幻でも 進め

懐かしい黄昏の遠い記憶

赤く染まる瞳で夢を語った

歪む記憶の欠片 刹那の夢の破片

燻り燃えてく 全ては灰と成す

それは足を取る沼のように

それは囁くように絡み惑わせゆく

優しい赦しなど 壊して

はやる胸 叫んでいても

慟哭は愛を捧ぐ祈りに変わる

この道が永遠の恋の成れの果てならば

落ちる先が奈落でも 進め

「ああ迷える子らよ

愛を求め彷徨う子よ

激情の身を焦がして

慈悲を求め踊れ」

届かぬ願いでも

迷わない戻れない振り向けはしない

永遠の恋 求めるように 導かれる

天明が示す先へ 進め

  • 作詞

    鈴湯

  • 作曲

    よる。

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    未明、陽を求めて。

    鈴湯

  • 2

    薄明、サナトリウムにて。

    鈴湯

  • 3

    未明、陽を求めて。 (Instrumental)

    鈴湯

  • 4

    薄明、サナトリウムにて。 (Instrumental)

    鈴湯

アニメソング・ゲームソングシンガーとして活動を続けながら
クリエイターとしても自主制作映像作品を作り続けた鈴湯が送る、
「映画を見るように聞く」シネマティックCDをリリース。

第二弾は「ミステリー×ホラー×ダークラブストーリー」

愛とは、恋とは。
狂気に侵されても信仰を続けること。
進む先が地獄でも、この愛を信じてる。

【物語】

その村では、子供は火に近付いてはならない。
その村では、子供は箸を正しく持ってはならない。
その村では、子供は正座で座ってはならない。
でないと、「アカツキ様」の花嫁に間違えられて、連れていかれてしまうよ。

あなた達が住まうのは、強い土着信仰が残る「深明村」
気が遠くなるほど昔。
太古も太古。この村には朝が来なくなり、太陽が登らなくなりました。
それは永遠の闇。

それは永遠の夜。
それは永遠の晦冥。

冷えた大地と空は、人々の希望を容易く奪います。
当時の村人達は神に祈りました。
冷えた指を重ねて、縋りました。
その果てに、村は救われたのです。
のちに土着神として祀られる夜明けの神「アカツキさま」が降臨し、村に太陽をもたらしました。
村の昼間を讃え、そしてアカツキ様に感謝するために、その村では50年に一度、若いヒトを生贄として捧げることになりました。
そんな因習を抱えて、この村は存続し続けました。
そして四つの季節を何百と越えて、その巡りの中にあなた達はいる。

あなたの妹である「永恋」
あなたの友である「永恋」
彼女はその代の生贄に選ばれた。

11月31日 もう直ぐ冬になる日の事。
明日は「永恋」が生贄にささげられる日。
この物語は、其の前日の話。

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