未明、陽を求めて。のジャケット写真

歌詞

薄明、サナトリウムにて。

鈴湯

ああ 部屋にこぼれた陽を見てた

ああ 隙間からさしているようだ

窓の外でどこか遠い場所から来た鳥が羽を広げてる

僕には まだ眩しすぎるみたい

白い空間を染め上げてく

今日の色で

眠い目をこすり

まどろみながら見つめてみようかな

今明けた空を

ああ 暗く閉め切ってた部屋も

ああ 少しずつ照らされているようだ

夢うつつの中で 柔らかな繭に包まれていた傷跡が恋しい

でもそろそろもう起きる時かな

地平線を越え 全て染める

今日の色で

夜に置いてきた涙も恋も

霞んで溶けてく

ここももうすぐ光で満ちる

罰も赦しもないと わかった

白い空間が輝いてる

今日の色で

揺れるカーテンが優しく告げた

朝を迎えるよ いいかい?

  • 作詞

    鈴湯

  • 作曲

    ornot

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    未明、陽を求めて。

    鈴湯

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    薄明、サナトリウムにて。

    鈴湯

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    未明、陽を求めて。 (Instrumental)

    鈴湯

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    薄明、サナトリウムにて。 (Instrumental)

    鈴湯

アニメソング・ゲームソングシンガーとして活動を続けながら
クリエイターとしても自主制作映像作品を作り続けた鈴湯が送る、
「映画を見るように聞く」シネマティックCDをリリース。

第二弾は「ミステリー×ホラー×ダークラブストーリー」

愛とは、恋とは。
狂気に侵されても信仰を続けること。
進む先が地獄でも、この愛を信じてる。

【物語】

その村では、子供は火に近付いてはならない。
その村では、子供は箸を正しく持ってはならない。
その村では、子供は正座で座ってはならない。
でないと、「アカツキ様」の花嫁に間違えられて、連れていかれてしまうよ。

あなた達が住まうのは、強い土着信仰が残る「深明村」
気が遠くなるほど昔。
太古も太古。この村には朝が来なくなり、太陽が登らなくなりました。
それは永遠の闇。

それは永遠の夜。
それは永遠の晦冥。

冷えた大地と空は、人々の希望を容易く奪います。
当時の村人達は神に祈りました。
冷えた指を重ねて、縋りました。
その果てに、村は救われたのです。
のちに土着神として祀られる夜明けの神「アカツキさま」が降臨し、村に太陽をもたらしました。
村の昼間を讃え、そしてアカツキ様に感謝するために、その村では50年に一度、若いヒトを生贄として捧げることになりました。
そんな因習を抱えて、この村は存続し続けました。
そして四つの季節を何百と越えて、その巡りの中にあなた達はいる。

あなたの妹である「永恋」
あなたの友である「永恋」
彼女はその代の生贄に選ばれた。

11月31日 もう直ぐ冬になる日の事。
明日は「永恋」が生贄にささげられる日。
この物語は、其の前日の話。

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