オレンジ色の花が枯れる頃には忘れていてくれよ
梅雨の潤いにまた芽を冷ますまで
咲き散らかした淡い季節の喧騒も最期はいつも
色彩のない静けさに還るから
綻びた雲を縫う羽と
香る風にも似た調べを
重ねてはただ涙を拭う
横顔が黄昏にまどろむ様
さざ波に落ちた光の欠片を掬い取ることもせず
夜暗に照らされるまま溶け切るまで
澄み果てた刹那に響く音の行方を追って走れど
燃える渚にさらわれてしまうだけ
忘れた記憶に急く胸を
もどかしく撫で下ろすけれど
亡くした心の木漏れ日は
揺らめく葉ばかりが映えて嫌になる
夢に見た景色を飾った花びらに
添える為の言葉をずっと探している
もう触れることの叶わぬ者たちに
見合える眼差しを今も探して
憂いに熱を帯びた川を沿うように
季節を洗い流す風に手引かれて
赤い空模様に乾きゆく蕾に
現せぬ声の微笑みを思い出す
- 作詞
STAK
- 作曲
STAK
STAK の“Four get”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
Four get
STAK
アーティスト情報
STAK
2023年5月結成