歌詞

消える空眺め思い出す

懐かしいと想い描く君と空白

誰もいない街角を抜け

藍く染まった坂道を二人登っていく

「次に逢えたら忘れちゃうかな」

無くさないように

ほら、ゆっくりと歩いて行こう

空に響く蝉時雨

写る君の影法師

微かに香る君の髪

全て溶けていく

逃げる空眺め思い出す

変わらないね笑う顔もその仕草も

霞む、また僕を忘れても

いつもそばで想い返す夏の空白

いつか聴いていた風鈴の音

追い風が吹く坂道を二人登っていく

足早に去る飛行機雲は

「明日は雨かな」

僕の袖を握った

夕暮れの暑さがもどかしくて

「顔に出てる、おかしいね」

って微笑んだ

通り雨が陽の光を濡らした

君の夏を書き残しておくよ

夜を仰ぎ遠花火

ふわりゆらぐ夏の果て

明日も逢えるかな、なんてさ

全て溶けていく

遠くまで響け逢想歌

凛と立つ横顔は夏を見ていた

いつかまた君が忘れても

笑いあえるそんな日々が

続けたらって

消える空眺め思い出し

涙こらえ笑い返す

「僕はここに」

巡る季節(ひび)

またね、逢えるよね

次の夏へ想い描く

君と空白