

笑われるうちは まだ楽だった
誰も俺を 恐れてはいなかった
うつけと呼ばれた あの道の上
泥を蹴り上げ 空だけを見ていた
一つ奪えば 一つ開けた
開いた先には また壁が立った
尾張を越えて 川を越えて
京の風まで この手につかんだ
勝つたび人は 頭を下げた
その目の奥は 見えなくなった
ここまで来れば 終われると
何度 自分に言い聞かせた
だが終わりなど どこにもない
次の敵だけが 名を呼んでいる
止まれない 止まればすべて
この手で流したものが無駄になる
正義かどうかは 後で決めろ
今はただ 道を開け
魔王と呼ばれて 独りになって
それでも昨日へ戻る気はない
天下の先が 闇だとしても
俺はこの火を消さない
古いしきたり 祈りも誇りも
邪魔になるなら 踏み越えてきた
恨まれるたび 強くなったと
思い込むほかに 道はなかった
従う声は 増えていくのに
本当の言葉は 遠ざかっていく
俺が笑えば 皆が笑った
俺が黙れば 夜まで黙った
国が欲しいか 城が欲しいか
今さら答えは どうでもいい
壊した先に 明日があると
信じなければ 立っていられない
止まれない 止まればすべて
奪った命に 意味がなくなる
正しい者だけ 生き残るなら
乱れた世など とうに終わっている
恐れられても 憎まれていても
昨日の形に 戻す気はない
天下の先に 何もなくても
俺が開けた道は 閉じさせない
民のためだと 言えば済むのか
新しい世だと 飾れば済むのか
そんな綺麗な 夢だけで
ここまで血など 流せるものか
俺が欲しかったものは何だ
国か 力か 終わりのない勝利か
いや――
止まった時に
間違いだったと知るのが
怖かっただけか
それでも
今さら膝はつかない
止まらない 正しくなくても
この時代を昨日へ戻させない
裁くというなら 後から裁け
今はまだ 道の途中だ
魔王と呼ばれて 独りになって
それでもこの手を離しはしない
天下の先が 闇だとしても
俺が選んだ火だ
俺が消すものか
笑われるうちは まだ楽だった
今は誰も
俺に何も言わない
- 作詞者
ドラマチカ
- 作曲者
ドラマチカ
- プロデューサー
ドラマチカ
- ボーカル
ドラマチカ

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止まれない天下
ドラマチカ
天下へ向かうほど深まっていく孤独と、それでも歩みを止められない意志を描いた一曲。
強さの裏にある葛藤と覚悟を、ドラマチックなサウンドで表現しました。
アーティスト情報
ドラマチカ
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