歌詞

霜焼けの指先に

ぬくもりを覚えたくて

吐き掛けた細い息は

白く重く嘘をつく

あなたが居ない雪は

これで何度目かしら

霜柱を踏む音が

期待の影を見せるのも

椿越しに見ていた景色

知らぬ間に変わっていたの

おかしいね、

あら、まるで無声映画。

花が咲く。

待って待って行かないで

あなたを愛せるのは私だけ

その赤い手も低い声も

ずっと傍に居たはずなのに

追って負って落っこちて

奈落でもあなたを愛してる

決して散りなどはしないわ

桜に季節は渡さない

会いたいよ　会いたいよ

横向きの笑顔見せないで

嗚呼痛いよ　嗚呼痛いよ

切っても切っても分かんないの

会いたいよ　嗚呼痛いよ

この指に止まれ罪と罰

そう、眼に映るは藪椿

散って散って落っこちて

私が私じゃなくなっても

それでも椿は美しい。

あなたが愛した花だから。

ねえそうでしょ！

酔って酔って酔いしれて

私を愛せるのは貴方だけ

その赤い手も白い顔も

ずっと傍に居たはずなのに

追って負って落っこちて

奈落でも貴方を愛してる

決して散りなどはしないわ

桜に季節は渡さない

貴方が居ない雪解けは

これで何度目かしら

少し伸びた木の下で

赤く赤く嘘をつく