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『Urban Nocturne』 成田祐一
都内で活躍するピアニスト、成田祐一(なりた・ゆういち)の1stソロアルバム。多彩なサウンドスケープや小品で構成されており、タイトルのように、都会のさまざまな「夜」の場面を切り取ったサウンドトラック──という趣の作品だ。ややミステリアスに開幕を告げる①、インプロヴィゼーションが疾走する②、多面的にテーマとリズムが連なる③、ノスタルジックなアコーディオンが心地良い④、ひたすらに抒情的で美しい⑤。新たな展開を誘う⑥、タイトルトラックである⑦⑧は、静と動という感じだろうか。エンディング前のややファンキーな⑨、ノクターンではなくショパンのEtude「別れの曲」で幕を閉じる、成田の非凡なハーモニーセンスは、特にこのラストに凝縮されていると言えよう。(高井健)
①The Day Came ②L.T. ③Offset ④No Return ⑤The Moon Is Beautiful ⑥AIR ⑦Urban Nocturne Ⅰ ⑧Urban Nocturne Ⅱ ⑨Banana Juice
⑩Etude Op.10 No.3
Personal 成田祐一(Compose, Arrangement, Programming, Pf, Acc)