

パチッ
月見坂駅で降りた
降りる予定じゃなかった
18連勤の最終日
気が付いたら降りていた
パチッ
駅名標だけ明るい
あっ
ここどこだっけ
終電を見送ったホーム
改札の向こうは静かだった
住宅街の窓だけ光る
誰ともすれ違わない
スマホを開く
1%
地図が読み込めない
どこかコンビニないの?
駅前の定食屋
暖簾だけ揺れている
奥に2人座ってる
一度も話さない
レンゲの音だけ響いてる
月見坂駅
路線図には載ってない
月見坂駅
誰も急いでいない
月見坂駅
なぜか安心する
私だけ疲れている
パチッ
何かが爆ぜる音
壁のコンセントを見つける
見たことない形だった
充電器を当ててみる
どこも合わない
中華丼が運ばれる
白い湯気だけ立っている
触ると冷たい
時計は1時12分
スマホが震える
お疲れ様でした
18連勤終了
明日は出勤しなくて大丈夫
あ
理由が書いてない
月見坂駅
反対ホームに誰かいる
月見坂駅
私にそっくりだった
一人は乗って
一人は乗らない
音のない一両編成
ドアが閉まる
月が見ている
駅名標の下
お疲れ様でした
それだけ残っている
翌日
タイムライン
月見坂駅滞在
47分
- 作詞者
MASAQUI
- 作曲者
MASAQUI
- プロデューサー
MASAQUI
- プログラミング
MASAQUI

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- ⚫︎
18連勤の月見坂駅
MASAQUI
18連勤の月見坂駅は、終電で存在しない駅に降りてしまった一人の女性の観測記録です。
連勤の最終日。
眠気と疲労の境界が曖昧になる深夜。
見覚えのない駅名。
静まり返った住宅街。
冷たい中華丼。
見たことのないコンセント。
何も起きていないのに何かがおかしい。
この曲は仕事を頑張りすぎた夜にだけ開く、もうひとつの帰り道を描いています。



