Sentenceのジャケット写真

歌詞

Don't Green (feat. 狐火)

WAZGOGG

どうせ、どんぐりの背比べ

こんな田舎町で何したって

見てみ あんな風に

80過ぎて朝から公園のベンチで酒盛り

あのどちらが成功者

所詮どんぐりの背比べ

「あれが60年後の我々だったら

楽しそうで何よりです」

何て言ってた あいつの背中を見送ったのは

2008年 「先に公園のベンチで待ってるわ」

なんて強がりながら 反比例する表情を

たまに ライブ前に思い出すわ

比べるものがなくなってから

それでもずっと続けられるか

1人で 孤独は常に

安定をちらつかせる

転がり続けるドングリだった

傷だらけだったかでも

心の傷はラッパーの価値だ

なんて マイクくわえた 3等流

アルコールなしのアンコール

あの頃のみんなに会いたい

オレが人生の半分ラップに投じた頃

あいつは人生の半分子供に預けた

同窓会

「入り口で色眼鏡でも配られてんのかな」

なんて渾身の冗談に 開いた口が塞がらない皆さん

みんな気をつかってオレの近況を誰も聞かない

酔っ払ってきた頃に「今年は紅白出れそうか?(笑)」

なんて

ここには二種類の人間しかいない

紅白に出れる奴と出れない奴

二次会終わり カラオケは行かずに

迎えに来てもらった 母親の車

久しぶりに座った助手席

対向車のライトに浮かぶシワ見て思い出す

高校の卒業式の帰りもこんな感じだった

「楽しかったかい?」

「まぁ、振り返ればね」

転がり続けるドングリだった

傷だらけだったかでも

心の傷はラッパーの価値だ

なんて マイクくわえた 3等流

アルコールなしのアンコール

またあの頃のみんなに会いたい

オレが人生の半分ラップに投じた頃

あいつは人生の半分子供に預けた

大学生の頃 彼女にフラれ

友人と夜中に車で東京を目指した

千葉で灯ったエンプティランプ

現役退く間際に友人がいう

「お前は一生現役でいてくれ」

結婚20年目の友人はいう

「好きというだけでの継続は難しい」

何度か立ち止まる機会はあった

ただ まだ行けると

ガソリンスタンドを車窓で見送った

ここまで来て

エンプティランプが灯ったとしても

止まったら そこで終わってしまう気がした

音楽を続けていると昔の自分に

何度も何度も出会う

そして、何度も何度も励まされる

転がり続けるドングリだった

傷だらけだったかでも

心の傷はラッパーの価値だ

なんて マイクくわえた 3等流

アルコールなしのアンコール

またあの頃のみんなに会いたい

オレが人生の半分ラップに投じた頃

あいつは人生の半分子供に預けた

空を取り戻そう

あの頃 聴いてたアーティストの吉報じゃなく

訃報の時にだけ 連絡よこす先輩

訃報までの道のりで

その何倍もの吉報があったよ

確信に変わる

あの頃見てたヒップホップドリームは

ブリンブリンに輝き続け

まだ右手に握ってる

  • 作詞

    狐火

  • 作曲

    WAZGOGG

Sentenceのジャケット写真

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  • 1

    Sentence (feat. SHU-THE, 日高大地 & GOMESS)

    WAZGOGG

  • ⚫︎

    Don't Green (feat. 狐火)

    WAZGOGG

  • 3

    今だけは (feat. 日高大地)

    WAZGOGG

  • 4

    奥羽本線 (feat. SHU-THE)

    WAZGOGG

  • 5

    ネモフィラ (feat. GOMESS)

    WAZGOGG

多くのアーティストへのトラック提供、プロデュースを行っているWAZGOGGによる新作EP。
これまで発表してきたトラップスタイルの作風から一線を引いた全く新しい今作。
詩の内容に重きを置き、またアーティストとしての苦悩や内面を映し出す一本の映画のようなEPとなっている。
客演には情景描写を得意とする日本屈指のリリススト4名が参加。
表題曲「Sentence」にはSHU-THE,日高大地,GOMESSが参加し、多くのリスナーが待ち望んだ特別なコラボ楽曲となっている。
それぞれのソロ楽曲に加え、長期キャリアを持つポエトリーラッパーの狐火が一曲参加。
決してネガティブで終わらず一筋の希望を与えてくれるようなリリックと肉声が詰まった5曲はこの混沌とした時代を生きるための糧になるだろう。

アーティスト情報

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