現在地も分からないくせに
夏の速さに簡単に心を動かして
ゆっくりと走り出したバスに立ち漕ぎは追いつけなくて
君がサンダルを脱ぐ瞬間を
永遠にしたくてセブンスターを燃やした
炎が眩しいなんて当たり前だったね
風に吹かれたくらいで
生きているような気になって
あの夏に自転車は置いて来た
詩なんてそんなもん
何も無い空の写真を撮った
この足が行くべき場所なんてわからないから
他人の撮った綺麗な写真なんて見たくもなかった
線香花火は落ちたあとも
しばらくの間燃え続けた
僕たちは命を燃やすことしかできない
雨に打たれたくらいで
いっぱしの悲しみを覚えて
傘立てのコンビニ傘を盗んだ
詩なんてそんなもん
氷の粒は
スプーンに触れたところから溶けて
やがて一つになった
僕らが触れてしまった炎は
風の温度くらいで
君のことを思い出してしまって
そこに言葉なんてなかった
詩なんてそんなもん
詩なんてそんなもん
- 作詞
新妻 望
- 作曲
新妻 望
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炎
新妻 望
アーティスト情報
新妻 望
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