蛇を睨む蛙のジャケット写真

歌詞

微睡は実に沈む

IDONO KAWAZU

何回だって描き出そうか

本当に消えてしまう前に

この詞の意味を糺す為に

青い鳥ならば食べてしまった

お腹の虫が五月蠅かったから

最後の仔細は知らないまんま

警告音だけが鳴り響いていた

白い呼気が咽喉を攫んだなら

じんわり頬に熱が燈ったのだ

霧に罹った頭葉から透かした

岑々たるは彼辺此辺の所為か

勉強家じゃなくて低徊家なら

望蜀に託つけて己惚れと嘆け

額から垂れた深紅の洋墨では

心裡の霏霏なぞ描けはしまい

床の軋みが夜気を揺らしたら

目蓋の重さが気になり始めた

詮なき日々でも疲れはします

戦う姿勢ぐらい褒めて欲しい

無数の風花が灰色の窓を覆う

何回だって描き出そうか

本当に枯れてしまう前に

この硯の罅に気付く裡に

難解だって弾き出そうか

実際が冴えわたるまでに

この愁の意味を悟る為に

夢であるから理性なんてもの

所在を訊ねればお釈迦だって

目覚めた後に何も無くなって

無常観に浸ってしまうが性ね

皸が走る蒼白たる皮膚でさえ

今の僕には相応しさも感じる

渇いた吻端、ざらつき舐めて

血の味を覚えて、独りで哭く

何回だってやり直そう…

何回だって描き出そうか

現実が解らなくなる前に

この躰を保ち続ける為に

冥々だって目を瞑ろうか

幻想が解けてしまう前に

この想いを春へ託す為に

凍える夜半に温い微睡を

横たわる闇に赤い篝火を

震える星に煌めく三鞭を

眠れぬ僕に、厚い毛布を

仮令貴方が忘れようとも

僕は全てを受け入れるよ

思い出す度何度も会おう

夢現つでも待っているよ

その日まで「おやすみ」

  • 作詞

    IDONO KAWAZU

  • 作曲

    IDONO KAWAZU

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