蛇を睨む蛙のジャケット写真

歌詞

開瞼は虚に耽る

IDONO KAWAZU

なんて物を追いかけたのだろう

気づきゃ僕は奈落の底だ真逆様

てんで無下な切り売り勘定さ

此方の側に伯楽はなくご愁傷様也

きっときっと

足搔けどご破算仏の掌

何を求めど誰を目指せど

瞼の裏には望んだ景色はない

幽明線を縫って八裂散りし流され

何に縋れど誰を待てども

天空から迎えが来るなどわからない

塵と化した憧憬

只々まだまだ悪夢は醒めない

それでもう何時

そうだ僕は逃げ出し

向こうは桃源はなく

不幸な風が上手かった

どうにか分かって欲しかった

凝らせど凝らせど

此処に目印など一つすらない

足掻けど足掻けど

剥がれゆく皮膚の剥き出しさえ

祓えど祓えど

集う蟲鬼哭啾啾の怨

空の脳腫、渇く眼球

奪われたわ五臓六腑

理想と願望が構成する世界でも

消極的脳幹じゃ報わぬ

何を模しても誰を真似れど

僕の居場所は何処にも見当たらない

疑懼の拘泥もっと

正しい順序を教えて

何に祈れど誰に頼れど

天空から救いが来るとは思えない

魘と化した巧言

いつ迄たてど中々止まない

這々這々いないいないばあ

何を呪えど誰を恨めど

瞼の裏には望んだ景色はない

幽霊船に乗って浮木の如く流され

何をつかめど誰になれども

天空から迎えが来るはずなんてない

塵と化した狂言

只々悪夢は醒めないなら

そして僕は気が付いた

夢現も変わらぬと

脱兎如く飛び出し起床

鈴が鳴りて宙ぶらりん

「ちりんちりん」

凝らせど凝らせど

此処に目印など一つすらない

それで良いそれが好い

終わりも始まりも曖昧で

探れど手繰れど

蜘蛛の糸が垂れぬ現実を

舐めて噛んで呑んで

生きていたいのさ

  • 作詞

    IDONO KAWAZU

  • 作曲

    IDONO KAWAZU

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