Rainy candy Song No.6 Front Cover

Lyric

pluvia repentina

DOREMiFA

5月〇日 学校 雨 / 或る日、夕立みたいに降り出した。

まだまだ恋雨だから大丈夫。だけど、空っぽの心は未だ満たされていない。

"君"の隣がいいんだよ!って、どうして中々認められないんだろう。

5月〇日 学校 曇のち雨 / ちょっと待って。が、口癖だった。

だめだ、だめだ。"弱音"ばかりで、末っ子の駄駄は未だ終わらない。

"君"の魔法に掛けられた!って、気付いた時から何かおかしかったんだ。

23時06分、終電間際。"君"の事を引き止められる様な、

ドラマティックな台詞-セリフ-も言えない私が嫌い。

生憎、こんな日に限って『月9』は録画してある。

23時29分、終点間際。"君"の事を引き止められない儘、

プラスチックの冷雨-レイン-は私に暴り出す。

6月〇日 家 雨 /『天気予報』通り、6月の梅雨入り。自室にて、大雨。

静寂はちょっと苦手。ジメっとした雨音-メロディ-が耳に固粘り着くから。

あの時、泣いて無いで好きって言ってみれば独り占めしたり出来たのかな。

もっと早く、此処に居て。一緒に居て。って、言えたなら、良かった訳で、

"君"の左腕の中で眠る様な主演女優-ヒロイン-になれたかな。なんてね。

6月〇日 / 或る日、注ぎ過ぎた様に溢れ出した。

私の中の定義では、上空の底は綿飴。土砂降りの跡で歌う水玉模様が海底。

“君”の隣を歩かせて!って、どうして中々口に出せないんだろう。

6月〇日 / ちょっと待って…!“君”はずるい…!

それは聞いてない…それは反則…「車道側を歩かせない主義!」って、何!?

“君”の魔法に掛けられた!って、気付いた時からもうダメかもですね…

23時05分、終電間際。”君”は魔法使いか何かなのかな。

ロマンティックな告白-セリフ-の土砂降りでびしょ濡れ。

胸熱、今夜だけ罰として『月9』は観られなくていい。

23時11分、最終電車。”君”は魔法使いでは無いと言う。

フタリボッチの-雨玉-ロリポップ、回右、何処までも。

7月〇日 駅 雨 /『天気予報』外れ、満月の夜、接吻。

零距離はちょっと苦手。ドキっとする香水-フレイバ-が海馬に居座るから。

今夜だけでもなんて嘘。その声で好きって言って。今、独り占めしている。

ずっと、ね。此処に居て。一緒に居て。って、素直に言えばよかったな。

7月〇日 病室 晴 / 『天気予報』通り、7月の梅雨明け。

苦しい程に、狂いそうな程に、鮮やかな水色の空が何日も続いている。

『自己予想』通り、“君”の残り香に、ぎゅっと体を埋めた儘でごめんね。

泣いて、泣いて、好きって云ったけど、迷惑ではなかっただろうか。

永遠。“君”の隣に居たい、と、願う事だけが、私の生まれ堕ちた運命だ。

7月〇日 屋上 曇 / 『天気予報』外れ、三日月の夜。お月様みたいな口角が好き。

その話はちょっと苦手。チクっとする嫉妬-ジェラシ-で自己嫌悪するから。

小さな声で、好きって言った。多分聞こえていた。“君”が愛しいと思った。

きっと、ね。これが最期。これで最後。の、 恋だから、とても幸せだったよ。

もう少しだけでいいから。あと少しだけでいいから。“君”を想わせてね。

8月〇日 病室 晴 /『余命宣告』通り、8月の式日になりそう。

ちゃんと最期は笑って見送って下さい。と、一応伝えておくからね?(笑)

ひとつだけ、“君”に、お願いがあるんだけど、私の事を忘れないでね…?

やっぱり、ふたつお願いがあるんだけど、私の前で泣かないでよ…?(笑)

本当にありがとう。世界中の誰よりも幸せでした。

※以上、彼女の日記より一部抜粋。

嗚呼。きっと、生涯、忘れる事は無いだろう。

6月〇日 不明 雨 / 帰り道、夕立みたいに降り出した。

大粒の雨。空っぽの僕は未だ満たされていない。

君の隣が大好きだよ!ってさ。何故、あの時の君にもっと、

言えなかったのだろう。と、僕はずっと後悔の海を泳いでいる。

8月〇日 海 晴 /『天気予報』通り。

今、逢いに逝く。

  • Lyricist

    heartphilia.E.merrybell

  • Composer

    heartphilia.E.merrybell

Rainy candy Song No.6 Front Cover

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