弥生のジャケット写真

歌詞

潮騒

Koji Akiyama

季節外れの激しい夕立

お願い 花びらを散らさないで

雨に濡れてるあなたを見てたら

どうして 切なくて

抱きしめたくなる

そっと囁く 小さな耳元

「愛しいよ」

不安そうなあなたの髪を

わたしは撫でた

ずっとずっといつまでも

あなたのことを離したりしない

息絶えるその日まで

わたしはそばにいるよ

何も怖がらないで

わたしが育ったこの街の海は

この時期 静かで誰もいない

「まるで時間が止まったみたいね」

初めて見る景色にあなたは呟く

少しでも気を抜いてしまえば

泡のように

消えちゃいそうな気がして

強く手を握りしめた

波の音が聴こえる

あなたと二人 弥生の三日月

怯えたような顔して

震えているあなたを

頬寄せて暖めた

誰にも奪われないように

ずっと独り占めにしてきたのに

四季は巡り そして今

わたしは一人 弥生の晦

この海の景色だけは

あの日と同じだけど

波の音が聴こえる

あまりに綺麗で耳が痛いよ

こんなに静かだなんて

あの日は気づかなかった

あの日 怯えていたのは

わたしの方だった

  • 作詞

    Koji Akiyama

  • 作曲

    Koji Akiyama

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山梨県甲府市発。
楽曲提供や舞台音楽制作で活動するギタリスト・Koji Akiyamaのソロアルバム。

ヴォーカルにHARUKAを迎え、珠玉のメロディに乗せた三月(弥生)の別れの歌

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