弥生のジャケット写真

歌詞

それから

Koji Akiyama

急な石段を上り詰めて

一番高い所まで来た

手が届きそうなほど

青く広がる空と甲府の街

友達が教えてくれたのは

あなたが街を旅立つ時間

ここなら駅も見下ろせる

煙草に火をつけて 空を眺めた

ホームに見送りにはいけない

今はもうあなたには

別の人がいるから

春風そよめく舞鶴公園

桜が目を覚ます少し前

安らぐことさえ知らずに生きてた

あたしの全てはあなただった

痛々しいほど不器用なのは

わかっている

だけど、どうにもできない

煙をぼんやり見つめながら

電車の時刻を待ち続ける

思えば二人で過ごした時間は

そんなに長くなかったけど

いつも二人で授業を抜けて

校舎の裏に隠れてた時

あなたの吸う煙草の煙を

見つめるのが好きだった

ゆっくりと列車が動き始める

これでもうさよならだね

なんだか胸が痛いよ

東に向かって

消えてゆく列車(かいじ)を

あたしは黙って見送った

もう二度とあなたに

会うことはないけど

どうか変わらないでいて欲しいよ

優しい風が吹いて少しだけ

目が滲んだ三月の終わり

それからあたしは仕事を見つけて

今でもこの街で生きている

何度も繰り返す

似たような日々の中で

泣いたり笑ったり、新しい恋もした

それでも時々思い出すんだ

何もかもがが眩しかったあの日々

煙が空に昇っていく

  • 作詞

    Koji Akiyama

  • 作曲

    Koji Akiyama

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山梨県甲府市発。
楽曲提供や舞台音楽制作で活動するギタリスト・Koji Akiyamaのソロアルバム。

ヴォーカルにHARUKAを迎え、珠玉のメロディに乗せた三月(弥生)の別れの歌

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