風の残響のジャケット写真

歌詞

風の残響

時の背中に 取り残された想い

誰にも届かぬ 声がただ揺れていた

名を呼ぶことすら もうできず

それでも私は 君を想っていた

終わりなき季節の中で

ひとは誰しも 何かを失くして

それでも前を向いて

静かに 歩いていく

思い出は刃のように

優しさで胸を裂く

その痛みが 生きた証なら

受け入れよう 君と過ごした日々を

目を閉じれば 浮かぶ景色

色褪せぬ君の笑顔

語らずとも伝わる想いが

胸の奥で 今も燃えている

風の残響が 心を包み

過ぎ去った日々を そっと撫でる

交わした言葉は もう戻らぬけれど

忘れはしない その温もりを

運命に抗えずとも

願いだけは捨てなかった

たとえ別の道を選んだとしても

君を想う その想いは変わらない

静けさの中に 残る声

それは誰のものでもない

だけど確かに この胸を震わせる

あの日の君が 今もここにいる

選んだ未来が 正しかったのか

その答えは 誰にもわからない

ただ確かにあったものは

あの瞬間に 芽生えた真実だけ

滲む記憶を抱きしめて

ひとり歩く 時の河原

君がいた日々が 背中を押してくれる

それだけで 進んでゆける

風の残響が まだ耳に残り

言葉にならない祈りを紡ぐ

どんなに遠く離れても

あの愛は 消えはしない

やがてこの歌も 誰かの中で

小さな灯火になるなら

伝えてほしい 君という奇跡が

確かに ここに生きていたことを

すべては風となり

どこか遠くへ消えていく。

けれどその中に

たしかにあったぬくもりを

私は忘れない。

  • 作詞者

    南 浩丈

  • 作曲者

    南 浩丈

  • プロデューサー

    南 浩丈

  • ボーカル

  • ソングライター

風の残響のジャケット写真

綾 の“風の残響”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

"