Lyric

おまえはおれを見つけて拾った

おれは簡単に懐かないけど

ほんのり甘い香りがして

信用できるってわかったんだ

家について帰ったとき

ずいぶん年寄りのうさぎがいて

もうボロボロだったけど

大事に大事に飼われてた

おまえはアイコンの写真を

いつもうさぎにしていて

なんだかくやしくって

いつもうさぎをうらやんでた

うさぎがついに死んだとき

おまえはうさぎを膝に抱いて

静かに涙をこぼしながら

ずっとやさしく撫ぜてた

それを見たときおれには

生まれて初めて夢ができた

おれが死ぬとき同じように

膝の上で息絶えること

そして飼われるうちに

おまえはおれがいちばん

かわいそうだったからって

おれを拾ったってわかったんだ

おまえはいいやつすぎるし

うっかりもので純粋すぎて

どうやってこんな難しい世界

生きているのかふしぎだけれど

くたくたになっていたり

落ち込んで元気がなくても

家に帰ればいつだって

うれしそうにおれを呼ぶ

おれはそっけなくするけど

おまえは全然気にしない

いくら気ままにふるまっても

最後まで捨てないことを

おれは知ってるだから

安心して気ままにふるまう

おれは知ってるおまえは

世界でいちばんの飼い主