Lyric

夜に咲いた

光を探している

創造を描いている

君だけを待ってる

「夢の果て詠う僕は

月を歩いていた」

「雑踏、霽れ間が覗いたから」

人並みに綴る本の中は

余白ばっかりだ

まだ君の言葉だけに

縋って、痛いんだよ

昼欺く星屑の中

月に伏せるわ偽物のまま

夜を渡ったあの日々にだけ

僕は居たいのだ

分かっていた

分かっていた

“君を救いたい”だなんて傲慢だな

暈ね、夕凪と泣き声を飲んだ

僕の歌だけが ただ

夜に咲いた

二人の蔭になる

目に映った

掴めない言葉の束

藍に成った

終わりに響いている

美しく泣いてる

月明かり去っていく

呼吸さえままならないや

出鱈目ばっかりで

夜に一人だけ

明日が来ないなら笑っていよう

苦しくなっても楽になれたから

君の声は無いよ

崩れ、堕ちる

最低だずっと

心を見ないままで

僕らたった

一度の言葉の綾で

哀になった

終わりに向かってる

醜くも咲いている

君が良かったんだ

もう一度だけ

願っていいかな？

僕らの愁いだ

ずっと痛いのだ

月並みな言葉を探している

君の手が頬をつまみ僕に言う

「ねぇ、歌って

意義なんていいから

貴方でいいから

黎明で待っている」

夜に咲いた

僕らを照らせよ月明かり

最後だ笑え！

これが僕の歌だ

愛に鳴って

終わりに響いている

美しく凪いでいる

いつまでも待っている

もういいよ

夕凪、止まった瞬間

言葉すら億劫になった

神様なんていないよ

僕らは何物にも成れぬまま

雨霽るる、月下重奏

僕らを邪魔する奴らなんて居ないよ

君だけが僕の夜光だ

唄い咲き誇れ明日の夜空

(夜に咲いているんだ)