歌詞

けさテレビが　誰かを責めてて

コメンテーターが　うんうん頷いてた

私は今日も　白いごはんを残して

心の中でだけ　拍手してた

言葉が多いのに　何も言ってない

大事なことは　全部余白にいる

わかってるような顔だけして

黙ってるのが　一番ラクで

ぜんぶ誰かが　きめてくれたら楽だったのに

悩んでるふりしてるの　もう飽きたよ

「ふつう」って響きが　なんかグロテスクで

クソみたいな言葉　クソみたいな正解

電車の窓に映った　自分の顔

昨日と同じだねって　誰かが言った気がした

変わりたいのに　変われないって

何度も言ってたら　それが日課になった

反射的に笑って　反射的に謝って

感情が顔を出す前に　蓋をする

「ちゃんとしてる」って褒め言葉？

息してるだけで　間違いな気がする

ほんとはね　全部こわい

選ぶのも、選ばれるのも

だけど、流されるのももう　退屈で

この世界の決まりに　名前を書きたくない

きめられてたら楽だった

でも、私はまだ決めたくない

この“わからなさ”が　わたしの証明だと思う