乾燥人生のジャケット写真

歌詞

乾かないアニマ

Kine Lune

コン、コン、と静かに響いた音

期待に胸を躍らせて 扉へと手を伸ばしたのに

やっぱりね、ただの雨の悪戯

軒先からこぼれた しずくが跳ねただけ

最後にここを訪れた人の顔なんて もう思い出せない

誰も来ない部屋で 雨音を聴いている

いつからひとりだったっけ? そんなこと忘れてしまったよ

窓の外は真っ白な 霧のディストピア

現実か夢かも わからないまま

冷たいゆううつに ただ身を委ねている

ガラス窓の向こう 景色が滲んでいく

時間が止まったような 灰色のパーテーション

「誰かそこにいるの?」と 問いかけてみても

返ってくるのは 規則正しい雨だれのノイズだけ

誰もいない空間に 私の呼吸だけが浮いている

誰もいない世界で 雨のせいにしている

いつから置いてきぼりだっけ? そんなこと忘れてしまったよ

暗い空が部屋の隅まで 影を落とすから

心が寒くて 目を閉じるの

優しい悪夢のほうが まだマシだから

不意に雲が切れて 光が差し込んできた

霧は綺麗に晴れて 世界は青を取り戻していく

眩しすぎる太陽が 私の輪郭を暴き出すけれど……

世界は晴れても 心は雨のままだよ

やっぱりあの日から 私の傘は壊れたまま

青空が綺麗であればあるほど 哀しみがくっきりと浮き上がる

ひとりぼっちの特等席で 呟いた

「いつからひとりだったっけ……?」

そんな寂しい問いかけさえも もう、忘れてしまったよ

  • 作詞者

    Kine Lune

  • 作曲者

    Kine Lune

  • プロデューサー

    Kine Lune

  • ボーカル

    Kine Lune

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