Lyric

甘い甘い甘い 映画の中の日々の終わり

慣れてしまっていた茜色の日差し

終末を見ている 他人事の様に

深い深い深い痺れる刺激と共に

思い出にしてしまったからにはもう

捨てられないし

意味だって残っている どこにでも

世界の果てで座礁した船で

ぷかぷか浮かぶ瓶に

閉じ込められてしまった

ここから出る前に全てを壊してしまうよ

ここから唄を歌うよ

甘い甘い映画の中の日々の終わり

深い深い痺れる刺激の隣

乾いている古いヒビ

塗り潰す苦いハーモニー

薄板一枚のハーモニー

格子状に裂けた褪せた写真を

振り返る作業で袋詰めにするよ

今日限りでおしまい

今日で最後の余白塗り潰して 新しい詩

紅い紅い紅い 頬が染まる午後を他所に

冷たく固まっている指先 自律しないよ

熱だって残っている 頭蓋の下

「昔」にしたことも

甘い甘い映画の中の日々と同じ

深い深い痺れる刺激と同じ

痛い痛いと覚えている

忘られぬ其のハーモニー

一欠片に満たぬハーモニー

青い青い青い 傷付き彩る重なり

深い深い藍より出でし日々の苦味

痛い痛いと覚えている

忘られぬ其のハーモニー

わたしだけに響くハーモニー

枯れそうな街でも 甘いまま

途絶えて消える人 足跡 苦いまま

積もるだけ積もる瓦落多

痛い痛いと覚えている

しあわせな日さ